本日の心理学・名言1957-5

人は、何かしようと考えるとき、
決まって、それによって得られるものを考えてしまいます。
特に損得中心の瞬間思考力に慣らされた人はその傾向があります。

それはそれなりに結構なことでなのですが、
しばしば、その得られると予想される結果に
陶酔し、または幻惑されて、
それによって失われるものに考えが及ばないということが、
しばしば見受けられます。

しかし、何事を行うにも、コストはつきものです。
素晴らしい商品やサービスを手に入れたとしても、
そのための代金は支払わなければなりません。

コストとは得ることで失ったもののすべてなのです:
例えば、「戦争」を論ずる場合、
少なくとも現時点において眺めた戦争のもつ意味は、
戦争における勝敗もさることながら、
これ以上に、「戦争」によって失われたものが、
もっと掘り下げて究明されなければなりません。

その典型的な例を挙げれば、
アメリカでは、今もなお国民の三分の一近くが、
程度の差こそあれ、なんらかのかたちにおいて、
コカインなどの麻薬に関係し続けているというのも、
ベトナム戦争の後遺症です。

さらにコストとは、
何も直接、金銭で換算しうるものばかりではありません。
「時間」も「健康」も、「休息」も、
それによって失われるものすべてがコストなのです。

あなたが「人生設計」などを考える際にも、
その目標とすべきものと、
それによって「失われるもの」とのバランスの上で、
様々な選択を行うことをおすすめします。

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