本日の心理学・名言1733-1

失恋直後の恋が長続きしない理由
たとえば、覚醒剤を常用していると興奮状態が続きます。
それは間断なく強い刺激を受けているからです。
そこでは刺激があるのが当たり前になっていますから、
弱い刺激に対しては感じにくくなっているはずです。
言いかえると、感受性が鈍くなっている状態です。
そうしておいて、いきなり覚醒剤の使用を中止すれば、
きわめて鈍感な状態が生じると考えられます。
恋愛中は、とても楽しくてワクワクするような日々の
連続だったはずです。
そこでは刺激を受けるのが日常になっていますから、
感受性は鈍くなっているといえます。
そのような状態のときに、突然失恋するということは、
それまではたくさん送られてきた刺激が、
急に途切れるということです。
感受性が鈍くなっている上に、刺激も送られてこないのですから、
無感動でうつろな状態が生じるでしょう。
弱い刺激には反応しないため、人間関係にも魅力を感じず、
逆に人との接触を避けるようになります。
しかし、感受性はやがて回復してきます。
そのとき、人間関係を避けていた、
つまり刺激の少ない状態で過ごしていたために、
感受性は以前よりも鋭くなっていると考えられます。
このようなときには、ささいな刺激に対しても敏感に反応しがちです。
したがって、正常な状態では魅力を感じないような相手でも、
好きになってしまうということが起こるわけです。
やっかいなのは、そのような心理状態で感じた相手の魅力は、
普通の心理状態に戻るにつれて、
徐々に色あせてくるということです。
やはり、本当に自分に合った理想の相手を見つけるには、
ごく普通の心理状態のときでなければいけません。

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