本日の心理学・名言1613-4

ギャンブル依存症。
これは色々な要因がありそうです。
#(1)正しく、自分が他人のために役立ち、認められる経験。
これがうまくできていない

言葉を替えていうと、
Win-Winの関係という意味での「勝つ体験」が少ない
*Win-Win:経営学用語の一つ。
取引が行われる際に交渉をしている双方が
利益を得られるようになるという形態
#(2)相談者は母親。で、その夫(つまり依存症者の父親)も
若い頃ギャンブルにのめり込んでいて、よく連れて行かれた、
とのことから、
子供時代の幸せ体験、元気の元が、
パチンコなどの
ギャンブルの場になってしまっている。
この二つだろうと思うのです。
(1)はもう少し言葉を足すとこういうこと。
真に他人に喜ばれるという意味での、「勝利体験」が
足りないから、手近なギャンブルに「勝つ体験」を
求めてしまう(ニセモノ・ズレ)
#(2)はちょっと説明が必要ですね。
子供時代の幸せな思い出を思い出すことは、
誰にとっても、大事なことなんです。
卑近な例を挙げると、夫婦間で、味噌汁の味とか、お雑煮の味とか、
モメることありますよね?
*卑近:身近でありふれていること
これって、夫婦のどっちが、子供時代の幸せ体験を、
思い出す権利があるか、という争いなんです。
・・・意外と重要でしょ?
そういう風に、人間は、昔作った幸せな思い出(というかその感情)を、
思い出すような環境に、身を置こうとします。
彼の場合は、不幸にもそれがパチンコだった。
そう考えると、解決策は、ある程度絞れてきます。
説教するだけだと、お互い疲弊して終わり、になりそうです。
子供時代の幸せ体験の代わりになるような、
幸せな思い出を、いまからどうやって作るのか。
そして、
子供時代に封印した、(おそらくあまり楽しくない)
記憶に、どうやって上書きしていくのか。
そのあたりを考えることが、大事な、方針になります。
*傾聴カウンセリング→認知行動療法
→幼児期決断を修正するミニスクリプト理論など
by癒しの心理学

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