本日の心理学・名言1611-8

不安な気持ちに支配されたときの対処法
新しいポストに就いたり、慣れない仕事を任されたりすると、
だれでも不安になります。
そういう不安は本来、自然な感情ですから、
ムリに打ち消す必要はないはずです。
不安だけど、逃げ出すわけにはいかないから、
向かっていくのがわたしたちです。
不安を抱えながら、ひとつひとつ実行していくうちに、
「大丈夫だな」とか、「何とかなりそうだな」という
自信が生まれてきます。
でも同時に、わたしたちには「不安を見透かされたくない」
という気持ちも生まれてきます。
たとえば、ポストが上がって部下を持つ立場になると、
「弱みを見せたらなめられてしまう」とか、
「自信を持ってふるまわないと信頼されない」と考えます。
経験したことのない仕事を任されたときも同じです。
自分が出した企画が通って、
「さあ、これからだ」と思っても不安はあります。
・うまくいくかどうか?
 ・みんなの協力が得られるかどうか?
 ・とんでもない見込み違いがあったらどうするか?
考えれば不安なことだらけです。
その不安を、あえて否定するとどうなるでしょうか?
虚勢を張ります。
強がって、周囲のアドバイスを「大丈夫です」とはねつけたり、
「ここは任せてほしい」と拒んだりします。
うっかり助けを求めて「頼りない」とか、
「口ほどでもない」と思われるのがイヤなのです。
けれども、強がった瞬間から、ヘルプのサインは出しにくくなります。
周囲も「余計なことは言わない」といった態度になりますから、
ますます自分からヘルプのサインは出せなくなります。
あなたにもしそんな傾向があるようでしたら、
不安な気持ちを抱えているときには、「不安だ」といってみてください。
これは少しも恥ずかしいことではありません。
「不安だけど、ベストを尽くしてみる」という気持ちは、
決してウソではないと思うのです。
「自信はある」といい切って、
途中でポキンと折れたり投げ出したりするよりも、
はるかに正直で、誠実な態度になるはずです。
by心のストレッチ&『致知』 一日一言・言葉のエネルギー
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