本日の心理学・名言1557-3

@今回は、『成功の要諦』(稲盛和夫・著)より、
京セラ名誉会長・稲盛氏の人生観・経営観が
より深く理解できる珠玉のエピソードをご紹介させていただきます。
* * * * * *
【世のため人のために尽くして生きる】
(稲盛氏)我々人間は大変素晴らしい知恵を神から授かっています。
そして、その素晴らしい頭脳を駆使して近代科学を発展させ、
素晴らしい文明社会をつくってきました。
知恵によってあらゆる生物の頂点に位置し、
地球上にあるあらゆる生物を食べて生き永らえ、
繁栄を図ってきました。
見方を変えますと、
一般の動植物は自分の命を差し出して
他の生き物を助けてあげています(食物連鎖)が、
我々人間は、植物でもすべてのものを殺して
生き永らえて繁栄を続けているのです。
そう考えると私にはこういう思いが湧いてくるのです。
人間は素晴らしい知恵を持つと同時に、
素晴らしい理性や良心というものを持っているのではないか。
ならば、すべての命を収奪して生きるだけでなく、
理性や良心を使って、他のものたちに対して何か施しをすることも
考える必要があるのではないだろうか。
せっかくこの世に生を享けたのですから、
命のある限り自分だけが生きるというのではなく、
我々人間も世のため人のために
少しでも尽くして生きるべきではないのか。
(中略)
つまり、私たちは何のために生きるのかといえば、
その第一の目的は、世のため人のために、
ささやかでもいいから尽くすことであると私は思っているのです。
by『致知』 一日一言・言葉のエネルギー

フロントページへ戻る