本日の心理学・名言1550-6

@京セラの創業、第二電電(現KDDI)の立ち上げ、
そしてJALの再生──。
若い頃から常に真剣に人生に、経営に取り組んできた稲盛和夫氏。
今回は、『成功の要諦』(稲盛和夫・著)から、
稲盛氏の人生観、経営哲学が垣間見える珠玉のエピソードを
ご紹介させていただきます。
【芥川龍之介と小林秀雄の言葉】
(稲盛氏)性格は生まれたときから
一生変わらないものではありません。
心の中でどういう思いを抱いているかによって、
その人の性格は変わっていくものです。
だから、だんだん年を重ねるに従って
あの人はいい人だね。
若いころとはだいぶ違って、いい大人になったな」
といわれたとすれば、
そのことが実は、少しは美しい魂になっていった証拠なのです。

人柄を見れば、魂が美しいものになったかどうかがわかるのです。
そう思っていたところ、作家の芥川龍之介のこんな言葉を知りました。
運命は、その人の性格の中にある
また、文芸評論家の小林秀雄はこう言っています。
人は性格に合ったような事件にしか出くわさな
善きことを思い善きことをすれば、
いい結果(美しい魂)が生まれる。
そういう思いをずっと抱いて行動していると、
それはまさにその人の性格を形づくっていくのです。
そして芥川龍之介がいうように、その性格によって運命が決まってくる。
また、小林秀雄のいうように
「人は自分の性格に合った 事件にしか遭遇しない」のだとすれば、
「私は大変不幸な事件に 巻き込まれています」というのは
「あなたの思いが呼んだのですよ」
「あなたの性格が それをつくったのですよ」とも言えるわけです。
この二人の先人の言葉は、
性格が変わっていくまでの強い思いを抱き、
毎日毎日、自分の思いを修正しながら、
善き思いに変え、善きことをする方向に変えていくことが
大事なのだということを如実に表していると思います。
by『致知』 一日一言・言葉のエネルギー