本日の心理学・名言1525-5

@「柔道一心 挑戦こそ我が柔の道」~
前人未踏のオリンピック3連覇を成した遂げた
柔道家・野村忠宏さんが語る開き直りの力とは??
(野村)
28歳という年齢も、柔道の世界においては決して若いとはいえない。
厳しい挑戦になることは覚悟の上だった。
もっとも、シドニーオリンピックで圧倒的な強さで2連覇を果たした
自分をもってすれば、何とかなるだろうという自信が
当時の僕にはあったのだ。
ところが、何とかなるどころか復帰第一戦から僕は負け続けた。
試合に出ても全く勝てなくなったのだ。
(中略)
では、どうすればよいか。
何かを変えなければいけないことは分かっていた。
長年の経験や技術が突然なくなることがない以上、
問題は心にあることに気づいた。
復帰後、僕は知らず知らずのうちに、
オリンピックで2連覇した軽量級最強の野村を
試合で見せなければいけないという
意識があったのだ。
勝つだけではなく、王者に相応しい格好いい試合をしなければと。
そうやって自分を大きく見せようというプライドが、
逆に自分の柔道を小さくしていたのだった。
はっきりとそう気づいた時、僕は日本を代表する選手になってから、
初めて試合で負けてもいいと開き直ることにした。
開き直りというのは一種の諦めと考えていた
僕にとって好きな言葉ではなかったが、
どんな不細工な試合をしてもいい、
周りに笑われてもいいから、
自分の持っている力を出し切ろうと意識を変えたのだ。
僕が息を吹き返したのはそれからだ。
既にアテネオリンピックの最終選考会まで1年を切っていた。
しかし、意識を変えたことで再び試合で勝てるようになると、
そのまま日本代表の座を掴むことができたのだった。
by今日の言葉プラスα

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