@「俺がやるようにやれ!」と押さえこむと、
結局コピー人材が多くできて
その人の次の世代は良いのですが、
次の代への人材が育ちません。
落語界の師匠と弟子の技術伝承は
「コピー人材」を造らないような仕掛けがあります。
ある師匠が弟子たちに言った言葉です。
「私がお前たちに教えるのは、
一人ひとりが社会へ出て恥ずかしくないように作法を教えるだけだよ。
芸は余所へいって教わっておいで・・・。」
放っておいても、師匠に惚れて弟子になって
四六時中一緒にいたら師匠に似てきます。
だからこそ師匠は自らを作法を厳しく守り、弟子が余所へ行って・・・
色々と最高の芸を教わりながら成長していく姿を
見守っているのです。
*TEAMで安全を育てる 47ページ
和田 重恭著 角川学芸出版刊
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会社でも、家庭でも、人を指導・教育する立場にある人たちにとって
耳の痛い言葉ですよね。
自分と同じような人間を創ろうとしたら、自分のキャパシティ以上の
可能性は未来に生まれてきません。
そうではなく「自分がいなくても良い人財」を
育てるんだと思うことがすごく大切な気がします。
そういう視点を持っていれば、
自分の傍で常に囲っておこうとは思わずに
自分からいかに離れて、
たくさんの経験を積んで、成長してくれるかという
想いが自然に芽生えてくるはずです。
「俺の言った通りにやれ!」ではなく「自分で考えてやれ!」への
シフトを考えていきたいですね!
by本日のレシピ