本日の心理学・名言1482-8

@奈々子に 

赤い林檎の頬をして 眠っている 奈々子。
お前のお母さんの頬の赤さは
そっくり 奈々子の頬にいってしまって
ひところのお母さんの つややかな頬は少し青ざめた

お父さんにも ちょっと 酸っぱい思いがふえた。
唐突だが 奈々子
お父さんは お前に 多くを期待しないだろう。
ひとが ほかからの期待に応えようとして
どんなに 自分を駄目にしてしまうか

お父さんは はっきり 知ってしまったから。
お父さんが お前にあげたいものは

健康と自分を愛する心だ。

ひとが、ひとでなくなるのは自分を愛することをやめるときだ。

自分を愛することをやめるとき

ひとは他人を愛することをやめ世界を見失ってしまう。

自分があるとき他人があり世界がある。

お父さんにもお母さんにも酸っぱい苦労がふえた。

苦労は今はお前にあげられない。

お前にあげたいものは

香りのよい健康と

かちとるにむずかしく はぐくむにむずかしい 自分を愛する心だ。

HP::お気に入りの詩より~吉野弘氏

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