本日の心理学・名言1481-4

@失恋直後の恋が長続きしない理由

たとえば、覚醒剤を常用していると興奮状態が続きます。
それは間断なく強い刺激を受けているからです。
そこでは刺激があるのが当たり前になっていますから、
弱い刺激に対しては感じにくくなっているはずです。
言いかえると、感受性が鈍くなっている状態です。
そうしておいて、いきなり覚醒剤の使用を中止すれば、
きわめて鈍感な状態が生じると考えられます。

恋愛中は、とても楽しくてワクワクするような
日々の連続だったはずです。
そこでは刺激を受けるのが日常になっていますから、
感受性は鈍くなっているといえます。
そのような状態のときに、突然失恋するということは、
それまではたくさん送られてきた刺激が、
急に途切れるということです。
感受性が鈍くなっている上に、
刺激も送られてこないのですから、
無感動でうつろな状態が生じるでしょう。
弱い刺激には反応しないため、人間関係にも魅力を感じず、
逆に人との接触を避けるようになります。
しかし、感受性はやがて回復してきます。
そのとき、人間関係を避けていた、
つまり刺激の少ない状態で過ごしていたために、
感受性は以前よりも鋭くなっていると考えられます。

このようなときには、ささいな刺激に対しても敏感に反応しがちです。
したがって、正常な状態では魅力を感じないような相手でも、
好きになってしまうということが起こるわけです。
やっかいなのは、そのような心理状態で感じた相手の魅力は、
普通の心理状態に戻るにつれて、徐々に色あせてくるということです。やはり、本当に自分に合った理想の相手を見つけるには、
ごく普通の心理状態のときでなければいけません。

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