本日の心理学・名言1462-5

@うつ病の原因
「うつ病」は、気分の病気ではありません。
ですから、気の持ちようで回復するというようなものではありません。
 うつ病になりやすい性格というのは確かにあるようですが、
うつ病には「生物学的な原因」があるということを
忘れてはなりません。
脳内には、思考や感情をコントロールする神経細胞がたくさんあり、神経細胞のシナプスから放出された
神経伝達物質セロトニン、ノルアドレナリンなどが
次のシナプスへと情報を伝達しています。
現在は、この神経伝達の異常により、
うつ病が起きると考えられています。
情報の伝達に異常をきたす為、
思考や感情のコントロールがきかなくなるというのです。
他の多くの病気と同じように、
気持ちではなく生物学的な原因で起こる
身体の病気と考えて良いのです。

 うつ病になりやすい性格は、メランコリー親和型性格といわれます。
 特徴・・・・生真面目、几帳面、責任感が強い、律儀、正直、綿密、仕事好き、他人との円満な関係を尊ぶ、人と争えない、献身的、頼まれると嫌とはいえない。
 日本の社会では、尊ばれる模範的な性格と言ってよいでしょう。
このような性格の人たちにうつ病が多いのです。

 今、述べたようにうつ病になりやすい性格というのは存在しますが、その性格の人がすべてうつ病になっているわけではありません。
また、性格が原因だと考えてしまうと、
変えることのできない自分の性格に対して
悲観的になってしまうかもしれません。
性格は、うつ病になるきっかけのひとつと考え、
深刻に考えないようにしなければいけません。

by心理カウンセリングの豆知識
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