本日の心理学・名言1373-6

@「自分は誰にも愛されず惨めだ」と嘆く人は多いですが、
嘆きが大きい人ほど、自分に向けられた無償の愛には
鈍感なものです。
愛されているのに、気がつかないのです。
なぜ、気がつかないのでしょうか。
それは自ら人を愛していないからです。
愛してもらえなかったという不満が大きすぎて、
人を愛することを忘れているのです。
愛する対象は動物でも植物でもいいです。
何か愛することをしてみたら、
今、自分に向けられた無償の愛を感じ取ることが出来ますし、
また、自分が過去に愛されたことを思い出すはずです。
なぜ、思い出すかというと、人は人を愛する時、
自分が過去に受けた愛を使っているからです。
自分が人を愛する時は、
過去の愛された気持ちのよさを思い出すのです。
その気持ちの良さを人にもあげたくなるのです。
人を愛して愛し抜くと、
自分が幼児期に愛されたことが自覚できるものです。
愛というのは、人間にとって最も自然な行為ですから、
「ああ、自分は今愛されている!」なんて、自覚しないものです。
あまりに自然なので意識できないのです。
自然な行為というのはもともとそういうものです。
意識できることはむしろ不自然なのです。
真実の愛を注ぐ人は、
始めから恩返しなどという見返りを期待していません。
かつて自分が愛した人が、自分へ恩返しをしようとしたら、
直ちに「愛を必要としている人に愛を注ぎなさい」と

注意する人になるのです。
見返りを期待していないからこそ無償の愛というのです。
愛とは、そうやって広がっていくのです。
愛はギブアンドテイクではありません。
真実の愛とは、ギブアンドギブという与え尽くしの愛のことです。
そういう愛で愛そうとする者だけが
自分に向けられた真実の愛を感じ取れるのです。

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