本日の心理学・名言1372-2

@吉野・金峯山寺1300年の歴史で、
満行(まんぎょう)したのはたった2人──
大峯千日回峰行(かいほうぎょう)は、それほどの荒行である。
その2人目の満行者、塩沼亮潤さんが、
このほど、『人生生涯小僧のこころ』を出版した。

塩沼さんの本を再読して、改めて深く感じ入ったことがある。
一つは、朝起きた瞬間に、心を最高の状態にまでもっていった、
ということである。
大自然には不測の事態が待ち受けている。
不平不満の心をくすぶらせていると、
予期せぬ事態に対処できず、命を落とすことになる。
そうならないよう、心を120点満点にもっていって、どんな事態が起ころうと、
ああ、そうきたか、それならこういこう、と対処していったという。
もう一つは、行に入った最初の頃は、
足を痛めたり、体の故障が多かった。
それは、自分の力を頼み、
力任せに歩いていたせいだと気づくようになる。
それからは自然を受け入れ、一歩一歩
「謙虚、素直」「謙虚、素直」と心の中で唱えながら歩くようにした。
すると、氷の上を滑っていくような歩きが、できるようになった、という。
ああなりたい、こうなりたいと思っているうちはだめだったが、
自然と一体となったときに、なりたい自分になっていた、ともいう。
人生も行も最も重要なポイントは、
人を恨まない、人を憎まない、
人のせいにしない覚悟を持つことです。もし行の最中に人を少しでも恨んだり、人のせいにしていたら、
おそらくいまの自分はない

塩沼さんの弁である。by偉人たちの一日一言

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