本日の心理学・名言1366-3

@生命っていうのはエネルギーなんです。
そのエネルギーを何に使うかというのが人生です。
by『小さな経営論』(藤尾秀昭・著)
みなさんの中で、家族とか親戚とか、
身近な方が亡くなったという人はいませんか。
私の会社の社員が、この年末に亡くなりました。
私よりひとまわり若い女性なんですけれど、癌で。
去年の一月に出社してきたきり、1年ぐらい闘病生活をしていました。
癌があちこちに転移して、12月に亡くなりました。
その社員から12月の20何日かに電話がかかってきたんです。
「社長、私、元気です」っていうんですよ。
「あぁそうか、元気になってよかったな」
「私、社長の声聞いたら、
もっと元気になるかと思ったから電話したんです。
私、元気です。私、個室にいますから電話ができるんです」
そのときの声がおかしいなと感じたのですが、
「そうか、頑張りなさい」といって電話を切りました。
しばらくして、あっ、ひょっとしたらあの電話は、
お別れの電話だったのかなと思いました。
個室から電話してきているということは、
今まで相部屋にいたわけでしょう。
個室に移ったということは、
病院がもうそういう判断をしたのではないかと。
個室に移って一人になった彼女が、何か思うところがあって、
「私、元気です」と電話をしてきた。
元気ですと私にいうことで、
もう一度、元気を自分の体に取り戻したかったのかもしれません。
彼女は、その3日後に亡くなりました。
10年ぐらい一緒に働いた社員でした。
「幽明境を異にする」という言葉があります。
もういくら呼んでも彼女は答えない。
死っていうのはそういうものです。
絶対戻ってこない。
だから、死者と我われは界(さかい)を異にしている。
私の母親も私が30歳のときに亡くなりましたが、
エネルギーが全くなくなったとき人は死ぬんです。
生命っていうのはエネルギーなんです。
そのエネルギーを何に使うかというのが人生です。
人間はエネルギーのある間だけです。
その間にエネルギーを何に使うか。それが人生です。
by偉人たちの一日一言

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