本日の心理学・名言1302-4

親という字を分析すれば、立木を見ると書く、子供の頃に教えられた事があります。
ところが最近、その意味するところが分かれば分かるほど、たしかに立木を見るにしかずとしみじみ感心させられています。

思えば、あの暗い大地に根を下ろし、一日として陽の当たる場所も求めず、ひたすら幹、枝、そして花から実と永遠の生命を守り育てるあの根、
しかもその生命の根ありてこそ花の咲春もあれば味覚の秋もあるのです。

そして、いかに美しく咲き誇っても、生花(いけばな)は生花であって、決して果実を結ぶはずはありません。
そこにこの世の全てを守り育てる根の尊さ、親心の切なさがあり、その親心が、この世界のすべてを、はぐくみ育てているのではないでしょうか。

偉大なる科学者ニュートンはリンゴが木から落ちる姿から万有引力の法則を発見しましたが、
この万有引力と同じように、万有親心というものが一貫してこの世の中に流れていると思えてならないのです。
神様の思し召しこそ、この世の根であり、根本であって、その根を忘れ、親を忘れては、おそらく何一つとして実を結ばぬ、根無し草となること必定ではないでしょうか。
by話の台第二集

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