本日の心理学・名言1301-6

人間は誰でもそうだと思いますが、
「有用の用」は分かっても、
「無用の用」が案外わからんものであります。
人生には、建設現場の足場材料のように、そのものズバリに役立つものもあれば、
役立つものを役立たせる働きをしているものもあります。
前者を有用の用、
後者は無用の用と言うことができるでしょう。
世間でいうところの抜け目のない人間は、
利口者、ソツのない人間、しっかり者と言われる人の子供らが案外運が悪いのです。その人一代は成功者と見えても、跡が立たないで滅び行く姿が多いものです。
これは、つまり無駄が無さすぎるのです。正味ばかりをとってしまったから、子孫はカスばかりを取る ことになるということなのです。

神様は、「人をたすけて、わが身たすかる」と仰せられました。
これは無用の用が有用の用を支えているということなのです。幸福を支えるものは、ムダであると私は思うのです。
by話の台第二集
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