本日の心理学・名言21004-2

@エゴグラムと自己変容
<エゴグラムの読み方のポイント>2/8
1.
CP」優位タイプ
責任感が強く義理堅い人で、弱い者や困っている人たちの面倒をよく見ます。
しかし、基本的には他者否定の構えを持ち権威的、支配的なところがあります。
自由に振舞ったり、遊びに興ずる人には抵抗を感じやすい人です。
理想的なことを唱えながら他方では頑固なところがあります。
完全を要求してついつい口出しをするので他人の不興を買いやすく、
人間関係がぎくしゃくしてくることが少なくありません。
*不興(ふきょう):興味がなくなること。しらけること

2.
NP」優位タイプ
他人を認め、強引を排し、充分な思いやりを持って接することが出来る人で、
基本的に自他肯定の構えの持ち主です。
親切で面倒見がよく、また自分の主張すべきことは意を尽くして穏やかに話します。
しかし、自分を犠牲にしてまで相手中心に振舞うことはありません。
いわゆる「気は優しいがしっかりしている」人です。
相手と話し合うことができ、協力を促すことも上手です。
日本人の間では健康で適応のよいタイプと考えられています。

3.
A」優位タイプ
このタイプの人は情緒より知性がまさり、
合理性、能率性、生産性が優先する傾向があります。
一般に落ち着いた態度を保ち、他人を強く批判したり自己を卑下するところがありません。
多角的に物事を観察し平等、公平に評価しようという態度でのぞみます。
対人態度はギブ・アンド・テイクでものごとを処理していきます。
西欧型の人間像で、普通の日本人としては冷たい印象を与えるかも知れません。

4.
FC」優位タイプ
感情や欲求を自由に表現できるので行動先行になります。
遊び、芸能、芸術、などの領域で活動できる人といえましょう。
基本的な構えは自己肯定で自信を持っています。
一般に明るくて楽しい面を備えています。
しかし、低い「P」を伴っている場合は、自己愛的な面も強く、
トラブルを起こしても周囲に甘えて、
自分の責任を取ろうとしない人になります。
一見、伸び伸びとした魅力ある姿を呈しますが、
他人に対する配慮に欠けるところがあります。

5.
AC」優位タイプ
他人依存のタイプの「自分が無い」人で、いつも相手の期待に沿おうとします。
基本的な構えは自己否定的、自己卑下、遠慮の言葉が多いようです。
時にはこうした生き方に対する不満が昂じて消極的な形で抵抗することもありますが、
これも他人依存の一面と考えられます。
対人関係では、べったりと甘えて、しがみつく面があります。
見捨てられる不安が強く、常に相手の愛情や関心を確かめていたい人です。
自立を促しても、なかなか応じられません。
一般に誰かの庇護の下で落ち着く傾向があります。
*昂じる(こうじる):物事の程度が甚だしくなる。