@自動思考とその修正方法3/3
*認知概念図を参考にする
*関連する幼児期の体験→
中核信念(出来が悪い・好かれない)→
媒介信念(条件付き信念)→
埋め合わせ戦略(媒介信念を正当化するルール)→
状況→自動思考
<典型的な埋め合わせ(対処)戦略>
以下に示すいくつかの典型的な例1~9には対極的なことが示されていますが、
これは幼少期の体験の違いから生じるもので本質は同じです。
1:ネガティブな感情を回避する←→派手に感情を示す(例えば、人の注目を引く)
2:完全であろうと努める←→不完全であるとか、無力であると意図的に見せる
3:過剰な責任感を抱く←→責任を取ろうとしない(意図的に)
4:親密な関係を避ける←→不適切な親密さを求める(意図的に)
5:許可を求める←→注目されることを避ける(意図的に)
6:直面するのを避ける←→誰かを挑発する(意図的に)
7:状況を意のままにコントロールしようとする←→他者に舵取りを任せる(意図的に)
8:子供のように振舞う←→権威主義的(独裁的)に振舞う(意図的に)
9:他人を喜ばせようと努力する←→他人と自分との間に距離をおく、
あるいは自分だけの満足に浸る(意図的に)
認知の歪みとなる自動思考は関連する幼児期の体験にトラウマ抱えている場合がほとんどなので、
この体験を治療することによって、潜在的なマイナスの体験の軽減を図る。
A:関連する幼児期の体験
B:中核信念
C:媒介信念
D:埋め合わせ戦略
及び自動思考はお互いに密接な関係にありますので、相互に影響しあいます。
ですから、A→B→C→Dと順番通り明らかにしていくことにはあまり意味はありません。
したがってA~Dのどこから(はっきりしているところから)始めてもよく、
結果的にA~Dのすべての空欄が埋められればよいのです。