@A:
#自己開示と自己提示
自己開示(self-disclosure)とは、
自分の内面をありのままに「素直に」表現することといえます。
自己呈示(self-presentation)とは、表現するものが「偽り」であり、
自分を良く見せようという「印象操作」が含まれている場合を指します。
自己呈示を考えるとき、「偽りの自分を見せる」「印象操作をする」というと、
なんだか悪いことをしているような気がするかもしれませんね。
一方で、自己開示は自分の心をオープンにし、
感情の表出することによる「浄化」といったよい面があります。
言いたいことをいってスッキリするとか、
思うことをストレートにクチにするのでストレスが溜まりにくい、とか・・・
自己開示・自己呈示の功罪は、生活環境の中の規範や基準に則り、常識的に判断する必要があります。
「開示」することが必ずしも効果的でないこともあるでしょうし、
「呈示」することが必ずしも悪いことでないこともあるでしょう。
様々なコミュニケーションのシーンで、これらを状況に応じて使い分けることができたら、
より社会に適応的に生きていくことができるかもしれません。
@B:
#連合の原理
夫婦でも恋人同士でも親子でも友人でも仲がよいことはとても素晴らしいことですね。良好な関係は心理学では次のように説明できます。
人は誰かと会ってる時に心地よい体験(快体験)をすると、
また同じ相手に会った時にその体験がよみがえり、
その人に好意を感じるようになります。
結果として同じ相手と何度も交流するようになり仲の良い関係が築かれるのです。
このように、2つの現象を「お互いに関連がある」と錯覚し、心地よい感情の時にした事を心地良い体験をした事と結ぶ結びつけることを、心理学では連合の原理と言います。
*快体験:心地よい気分でいる時の方が不快な時よりも素直な態度で相手の話が聞けたり、おおらかな気持ちで相手の要求を受け入れすくなったりするものです。このような心地よい気分をもたらす体験のこと