本日の心理学・名言19128-7

@辛いから、という理由で、現実を直視することを避けてばかりいると、
「何をしたいのか」という、
人間にとって最も根本的なことが分からなくなってきます。
その結果、「どうすべきか」という義務感でしか行動をしなくなります。
確かに、義務を果たしてさえいれば、
人からの大きな批判をまぬがれることが出来ます。

でも、義務を遂行することばかりをしていると、
生きている実感がしなくなります。

自分の存在すら幻のように見えてきます。
現実をしっかり見つめて、現実の中から悦びを得ている人は、
幻想を追いかけたりはしません。
しかし、幻想を現実だと思い込んでいる人は、
現実の悦びが幻に見えてしまうのです。
そのため、現実の中でしっかり生きている人は、
一度幸せをつかんだら、離しませんが、
幻想の中で生きている人は、幸せを手放してしまいます。

ニセモノだと思って手放してしまうのです。
そういう人間に限って、「ああ、幸せになりたい」と言うのです。
不幸な人というのは、みずから幸福を手放している人のことなのです。

さて、現実で生きている人は、
誰が現実で生きている人で誰が幻想で生きている人なのか、
その区別はつきますが、
幻想での中で生きている人には、その区別がつきません。
むしろ、現実で生きている人の方がニセモノに見えます。
そして、ニセモノの人をホンモノと勘違いして近づいてしまうのです。

幻想から現実に戻るためには、
自分の感情(喜怒哀楽)を直視することです。

傷つくことが怖くて自分の感情を見ることを避けると、
知らぬ間に幻想の世界に堕ちてしまいます。