本日の心理学・名言19120-1

A
心配性の性格は悪いことばかりではなく、

人生にプラスに働くこともあります。
まず、「動機づけ」を高めてくれます。
「よし!やるぞ!」という気持ちの原動力には、
不安な気持ちが役立つのです。

恐怖や不安は、行動の起爆剤となりうるということなのです。
つまり、
「将来への漠然とした不安を解消するために行動しよう」

という気持ちになるということなのです。
このようにポジティブな結果を手にするために、
不安のエネルギーをうまく利用すればいいのです。
心配ばかりして、
何の行動も起こさないから不安の虜になるのです。

自分の「いいところ」を引き出せる人というのは、
不安や恐怖といった感情を行動力に昇華していけるのです。
これが習慣になれば、心配性であることは欠点ではなくなり、
むしろ「行動的な人」という評価を受けるのに役立つはずです。
*昇華~葛藤などのフラストレーション(欲求不満)を
別の高度で社会的に認められる目標に転換し、
その実現によって自己実現を図ろうとすること。

B
「不安」はコントロールできない、不安な時はパニックに陥るものだという考えは、
現実的ではありません。
不安は、そもそも非現実的な心配から起こります。

最悪の事態を想像した先取り不安が主です。
「どうしよう」の内容は、致命的でも回復不能でもないことが多いのです。
パニックになっても、人は何かは出来ますし、
何も出来なくなっても、気持ちを落ち着けて、再度取り掛かればよいのです。
「どうしようもない」と思い込む前に、
「どうにかなるものだ」と思っていると、方策は見つかります。
危険や恐怖に対しては、筋道を立てて考え、問題を予測し、
出来る限りの解決策を考えておくしかありません。
それでも、まだ対応できないことが起こった場合、
それは前もって心配しても対策がないほど重大なことであると思って、
諦めるしかないでしょう。
どうしようもないと思うのではなく、
どうにか出来ると思うことが、危機を乗り切る力と能力を生み出すのです。