本日の心理学・名言18800-5

#仮定の法則
一般に、私たちは仮定というと、仮にという、あることがらの前提に用いています。
この法則は、その発展した考え方に他ならないのですが、
これを理論的に知ることにしましょう。
通常、私たちは、そこに何か「有る」とか「無い」とか言って、
その何かをお互いに認めたり認めなかったりしています。
それは、今ここに私たちがいるという前提に立って、
何かが「有る」とか「無い」とか言っているということを知らなければなりません。
もし、私たちがそこにいなければ、
何かがそこに「有る」か「無い」か、それさえ分からないのです。
それをまず理解することによって、さらに広い視野を持つことになるのであります。

それは、自分がいる世界と、
自分がいない世界があるという認識を深めたことになります。

そこで、この二つの世界が一つになって、
私たちの心理の世界を形成していることを認識することが重要です。
さらに付け加えて注意しておかなければならないことは、
自分のいる世界とは、現実にそこに自分がいるという
肉体的な存在という考え方に陥りやすいのですが、
自分が肉体的にいない想像の世界も想像することができるわけでですから、
自分がいるということは、自分が認識できる範囲ということになります。
ここで、自分が認識できる世界は、自分がいる世界のほんの一部の世界であり、
その一部に過ぎない世界は、自分が決めた世界であることを知ることが重要です。
そこで、自分が決めるということは、この広い心理の世界からみれば、
一つの仮定に過ぎないということを理解してください。
それは、私たちは、心理の世界において、
一つの仮定の上に立つという心理の法則に従わなければ、
何物も認めることができなくなることを意味しています。
これを「仮定の法則」といいます。