@A:
劣等感は、人を不安に陥れる元凶です。
不安は不快です。
だから誰でも劣等感から解放されたいと願うのです。
しかし、金や名誉や学歴をいくら手に入れても、
劣等感から解放されることはありません。
劣等感から解放される唯一の方法、
それは人を愛することです。
本気になって人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことをすると、
すべての劣等感から解放されます。
もし、劣等感から解放されなければ、
まだ本気になっていないということです。
人を愛する行為というのは、
実は強い人間しか出来ない行為です。
人を愛する時は、心を開き、無防備な状態になります。
アフリカのマサイ族にも通用するものを持っていないと、
無防備になった途端、たちまち攻撃されて傷ついてしまいます。
だから自信のある人しか、人を愛せないのです。
その自信が人を愛することで、さらに自信につながります。
その自信こそ、劣等感を一掃する最大の要素なのです。
@B:
人間には誰にも無限の可能性が与えられており、
努力さえ傾ければ、幸運の扉は開かれる。
そのために何より大切なことは、
あくまでも自己との約束を守り、
一度やろうと決心したことは必ずやりとおし、
決して自己を欺かぬことである。
これさえできるようになれば、 もう人生は自分のものである。
by平澤 興(ひらさわ・こう*元京都大学総長)