本日の心理学・名言17882-1

A
人は、個性を表現したり,、個性を発揮することに
悦びを見出す生き物なのです。

その悦びが夢を作り出します。
悦びはやる気のエネルギー源ですから、
大きな悦びをもたらしたことを人はやり続けようとします。
好きなことをやり続けた果てに人は。
「夢」を語るようになるのです。
すると人は、自分の夢のために生きようとします。
その「夢」が「個人を超えた夢」であれば最高です。
個人を超えた夢とは、自分自身の「生き役」に根ざした夢です。
人にはこの世で果たすべき役割があります。
その「生き役」という役割を果たすことが、
自分にとってのもっとも大きな大きな悦びとなるのです。
心のもっとも深いところには、人類に共通する部分があるために、
その夢を果たすことは人類にも幸福をもたらすのです。
私もうれしい、あなたもうれしい、という関係は人を幸せにする夢です。
大人になっても自分の夢を語ることの出来る人は、
何人いるでしょうか。
人の夢を応援できる人は、自分の夢を持っている人です。

B
すべて偉人というものは、後悔しないもののようであります。

現に宮本武蔵なども、その『五輪之書』において「われ事において後悔せず」
と言っているのです。

そこで諸君らも一つ、後悔しないような人間になって戴きたいものです。
「それにはいかなる失敗も、必ずやこれを最善に生かす」
という心がけが大切でしょう。

失敗を成功以上に生かす人間こそ、真に畏(おそ)るべき人間であります。
by
『修身教授録』(森信三・著)