本日の心理学・名言17686-7

A
絶対に後悔しない~
宮本武蔵は、晩年に書いた「五輪の書」の中で、
「我事に於いて後悔せず」
と述べています。
その意味するところは、
自分が、こうと信じて行なったことに関しては、

その結果がどのように出ようとも、また他人がどのように思おうとも、
絶対に後悔することはしない、という強い意志の現れです。

言い換えれば、武蔵が自分に下した評価とは、
常に熟慮を重ねた段階において既に決定されてるものであり、

それを実現に移してからの結果については、
もはや問うところではなく、従って評価の外にあるとするのが、
武蔵の一貫とした人生観であったことが理解できます。

これに対して正反対の「評価」の基準として考えられるものに、
「終わりよければすべてよし」とい言葉があります。

有名な「葉隠」の精神の中に「武士道とは、死ぬことと見つけたり」
という名文句があります。

人生の価値は、その死の瞬間において決定されるものであり、
この見地からすれば、「人生、いかに生くべきか」ということは、
「人生、いかにに死すべきか」というに等しいというわけなのです。
*葉隠(はがくれ):
江戸時代に書かれた武士の心得についての武士道を説明

B
努力をしたからといって胸を張るようなことは、やっぱり好きじゃない。

努力そのものに価値があるとは、やっぱり思えない。
しかし、若いときの考えと今違うのは、努力なしに何かできることは、
どうやらありえないと、うすうすでも知ってしまったということだ。

by
糸井重里(いとい・しげさと*コピーライター)