本日の心理学・名言17152-1

傾聴カウンセリングの実際

これは、自分の感情を対面式で第三者である専門家に聴いてもらう
カウンセリングのことです。

まず、相手ですが、
保健所の精神保健福祉相談(心の健康相談)や

精神保健福祉センターの相談員(精神保健福祉士など~
一般的に予約制・電話のみもOK~無料)、
カウンセリングのボランティア団体(通常、社会福祉協議会に登録されています~
電話のみもOK~無料)、
通院している病院の医師の受診において、
必要と判断された相談室(カウンセリング・ルーム~精神保健福祉士など~保険適用)、
スクールカウンセラー(各自治体や学校、などに配置)
チャイルドライン(
18歳までがかける電話)などがあります。

どうしても相性がいい人が見つからない時には、
電話やPCを使ったスカイプでもギリギリセーフですので、
有料になりますが、このサイトなどで全国規模で探してみてください。

実際のパターンは以下のようになります。

例えば、保健所には相談員(精神保健福祉士など)さんがいます。
まずは、その相談員さんと連絡をとって、会う日時を決めて面談してみてください。

相談員さんは「聴くことのプロ」ですから、
Aさんの話の内容だけではなく、話す姿勢、テンポ、トーンなどを観察して、
Aさんが話しやすいように雰囲気を作ってくれます。
そこでは、相談員さんが、うなずいたり、もう一度聞き直したり、
Aさんの言っていることを繰り返したり、
単なる繰り返しではなく、相談員さん自身の言葉で言い直したり、
感情や事実の確認をしたりなど話を聴く為の工夫をしてくれます。

その過程の中で、相談員さんは、
Aさんと同じような気持ちを自分の中に取り込んだり(共感)して、
支持的な態度で○さんに接して、話をうまく引き出してくれます。
自分自身もわからない無意識のレベルにある感情を意識の上に持ってくることを
顕在化と言いますが、
「傾聴カウンセリング」の効果としては、
Aさんが自分の心の中の秘めた思いを第三者に話す(外在化)ことによって顕在化が促進され、
カタルシス効果(心の浄化作用)が生まれ、心がスッキリとすることがあげられます。
これにより、次第にAさん自身の現在位置(立ち位置)を確認して受け入れる(受容)ことで、
次第に自分主導で変わっていく事(自己変容)ができるようになるのです。
対面式が大前提の「傾聴カウンセリング」が、
「心の煙突掃除」と言われる由縁がここにあります。
また、この傾聴カウンセリングは、Aさんの自己肯定感を築いていく土台でもあるのです。

また、カウンセリングは週1回~5060分程度が一般的です。