本日の心理学・名言17142-3

愛他心を強める: 感謝は言葉に表してこそ意味を持つ
ここであなたに質問します
あなたは職場や学校などでありがとうという言葉を1日何回ぐらい口にするでしょうか

そんなことをいきなり言われてもいちいち意識なんかしていないからわかりませんよ」
あなたは言うかもしれません

それだったら今日から態度を改め
ありがとうという言葉なるべく多くそれも意識的に口に出すように心がけてください

感謝の念を言葉で表すと
これまた人の喜びを与える人に喜びを与えることになるからです

なぜそう言えるのか
その理由をお話しする前に私が関わったカウンセリング事例を紹介してみたいと思います

以前広い庭にプールのある大邸宅に住む大金持ちの家のお嬢さんが相談に見えたことがありました
Aさんとしておきましょう

Aさんは名門女子大学を卒業後お金に不自由することがなかったため
会社勤めをすることもなく 毎日贅沢三昧の暮らしを送っていました

高級車を乗り回し高級エステに通い美味しいものを食べ歩き気が向けばぶらりと海外旅行…
はたからすれば羨ましいばかりのライフスタイルに見えますが
本人はさにあらず毎日がとても憂鬱だというのです

これには私も一瞬驚きましたが
どうやら好き放題やりたい放題の生活を送り続けていたため
逆に 空虚感に襲われそれが原因で落ち込んでしまったようなのです

そこで私は彼女に 次のようにアドバイスしました~中略~。
それまでの彼女はいくらお金があっても自分の存在価値を見出すことができませんでした
周囲の人間は彼女の持っているお金にひれ伏しはするものの
彼女自身の存在感を認めて尊敬しているわけではなかったのです

それが虚感憂鬱招き寄せていました
しかしボランティア活動を行うようになってからは大勢の人から感謝されるようになりました
今度はお金ではなく彼女の存在を多くの人が認めるようになったのです

感謝の念を言葉で表すと人に大きな喜びを与えることになる
といった意味がこれでお分かり頂けたと思います

あなたも今日からありがとうという言葉を連発してください
電話を取り次いでもらった時やお茶を入れてもらった時など
取るに足らないことであっても、「ありがとうを口に出す習慣をつけてください

それだけでも相手の存在価値を認めたことになり
ひいては相手の自己重要感を高めることになるのです

また 感謝の念を直接言葉に表さずとも
心の中で自分を取り巻く人たちすべてに感謝の 念波を送ってあげましょう
自分が出世できたのは上司が引き上げてくれたお陰だありがとうございます
「部下が頑張ってくれたおかげでこんなに利益を上げることができたありがたい
恋人が支えてくれたおかげでスランプ状態から脱することができたありがとう

このようにこの人のおかげで今日の自分があるという感謝の波を送り続けていけば
それが言葉遣いや態度にも現れるようになり
相手もまた同じような念波をあなたに送るようになります

その瞬間お互いの心の距離が近づくのを実感できるようになるのです