@A:
愛他心を強める: 相手の関心事に理解を示す
相手の関心事に理解を示してあげることは重要です。
そのためには自己主張することばかり考えず、
傾聴、すなわち聞く耳を持つということも大切になってきます。
聞き役に徹し相手の関心事に興味・反応を示してあげる、
たったこれだけのことでも、相手の自己重要感を高めることになるのです。
しかし意外と傾聴が苦手の人が多いようで、
中でも「異性からモテない」「対人運が悪い」という人にこのパターンが多いように見受けられます。
人は大なり小なり自分という人間に関心を示してくれる人に対して好意を示すものです。
だから人から好かれたければ、
「 相手の関心事を把握しよう」「相手の関心事に理解を示そう」
という気持ちをもって接していくことが重要です。
そうすれば相手も話をする割合が生じるようになり、
ひいては「この人とずっと話をしていたいなあ」「この人と話をしているとこ心が和むなあ」
と思うようになります。
ビジネスの世界においても同じことが言えます。
よく言われることですが、いわゆるトップセールスマンという呼ばれる人達が、
全て話術に長けているわけではありません。
なかには、口下手の部類に入る人だって多いのです。
そんな彼らにお客さんが引かれるのは 、
お客さんが興味・関心を抱いていることをたくさん聞き出し、
それに理解を示そうと努めているからなのです。
そうすることでお客さんの自尊心をくすぐられ、
自己重要感も高まっていきます。、
だからお客さんからすれば、この人と話していると愉快で楽しく なるという気分になり、
それが最終的な商談に結びついていくという訳なのです。
それに聞き役に徹するというのは、
他人に謙虚で思いやりのある人という印象をも与えることになるので、
まさに一石二鳥と言えるかもしれません。
@B:
実際のところ、うれしい時にうれしい顔をしておるのは、
これはもう誰にでもできるのでありますが、
いろいろうれしくないことがあります。
そういう場合にでも決して慌てず騒がず、
他の人が見ると全く平和な日と同じように見えるような顔、
そういう顔ができる人が実際に私の周囲でもいます。
これは平凡でありますが、ある意味では人間の修練の最後の段階かもしれません。
by平澤 興(ひらさわ・こう*元京都大学総長)