@楽天心を持つ:「ありがたい」 に勝る心の解毒剤はない
物事に対して、できるだけ感謝の念を抱くようにすれば、
楽天の発想がよりスムーズにいくというのが私の持論です。
なぜか?理由は二つあります。
一つは、あえて他人と比較し、「その人たちに比べれば 自分は恵まれている」
と考えることで、「今の自分がありがたく思えて、不平不満の気持ち」 が 解消されているからです。
具体的に述べると、あなたが仕事で多忙を極め、
毎日遅くまで残業していたとしましょう。
この時、「忙しい割には給料が安い。残業代が少ない」
「自分の時間がなかなか持てない。趣味ができない」と思うから不平不満が口から出るわけで、
次のように考えれば、気持ちがだいぶ変わってくるのではないでしょうか。
「この不景気なご時世に仕事が忙しいことはありがたいことだ。
失業者が聞いたら羨ましがるに決まっている」
世の中には、あなたよりも大変な思いをして、生きている人がたくさんいます。
そういう人達とあえて比較し、
今自分が置かれている立場、今自分が得ているものに対して、感謝の念を抱くようにするのです。
こうすれば、「彼らに比べれば自分は恵まれているほうだ」「 幸せものの部類に入る」
と思えてくるはずです。
もう一つは、ネガティブな事態に遭遇した時、それをある種の自分への警告だと受け止めて、
考えれば、おのずと怒りの念が静まっていくからです。
これまた身近な例えで言えば、
あなたが仕事でミスを犯し、上司から頭ごなしに怒鳴られたとしましょう。
この時、「何もあんな言い方をしなくてもいいのに…」
「どうして俺だけが怒鳴られなければならないんだ」と思うから余計腹が立つのであり、
上司の真意を汲み取り、
次のように 解釈すれば怒りの念がだいぶ治るのではないでしょうか。
「上司は自分のためを思って注意してくれたのだ。
ありがたいことだ。逆に何も言われなくなったらおしまいだ」
「もし、あそこで上司が怒鳴ってくれなかったら、
自分はさらに大きなミスを犯すところだった。
そうしたら、取り返しのつかない事態に発展していたかもしれない。
このようながネガティブな事態を警告、つまり戒めと解釈し、
それに、気づくことができれば、自ずと「ありがたい」という気持ちが沸き起こるようになり、
マイナスの感情をいくらでもプラスの方向に転換することができるようになるのです。