@楽天心を持つ: その第一歩
楽天心を強めるための第一歩は、
物事を楽観的・建設的に考えることから始まります。
つまり物事には陰陽の二面性があるわけですが、
「嘘つきは泥棒の始まり」ではなく、
「嘘も方便」といった具合に、
何事も陽の部分のみを見つめるように心がけるのです。
これさえできればあなたは公私共に充実し、
飛躍発展のチャンスが拡大するようになると言っても過言ではありません。
なぜならば、いつも物事の陽の部分のみを見つめるように心がけていけば、
その幸福感を心の奥底の潜在意識に植え付けることにつながるため、
そうした感情を受け取った潜在意識は、
「思考の本当の本音の部分を無差別に現実化させてしまう」
という作用に則って、本当に幸福な現象を顕現させざるを得なくなるからです。
だから仕事一つとっても、「この仕事は難しい 可能性がない」と悲観的に考えるのではなく、
「やりがいがある実績をつくる大きなチャンスだ」
と楽観的・建設的に考えることが本人の為にも得策なのです。
こんな話があります。
アメリカのある 靴製造会社の社長がA 氏と B 氏という二人の部下に、
アフリカで靴を売ることが可能かどうかを調査させたことがありました 。
数ヶ月後、二人の部下は社長に結果を報告したわけですが、
その見解は実に対照的でした。
A氏が「アフリカ人の人たちは皆、靴を履かず素足で生活していました。
マーケットの価値は値しません」という否定的な見解を示したのに対し、
B 氏は次のような見解を示したのです。
「A氏の言うようにアフリカの人たちは確かに靴を履いていませんでした。
しかし、それは靴を履こうとする習慣がないだけのことであり、
もし、彼らが普通の素晴らしさを知ったら、全員履こうとするのではないでしょうか」
二人からこの報告を受けた社長は B 氏の考えを受け入れ、
アフリカへ靴を大量に輸出することに決めました。
その結果、靴は爆発的に売れ、
功績を称えられた B 氏は重役に抜てきされたと言います。
このように物事を楽天的・建設的に考えることができるかできないかで、
人生の明暗ははっきりと分かれてしまうようになるのです 。
*顕現(けんげん)する:
はっきりと姿を現すこと。はっきりとした形で現れること。