@A:
人間は一本の葦にすぎない。自然のうちで最も弱い葦にすぎない。
しかし、それは考える葦である。
byパスカル
人間は地球上の動植物の中で、決して強い存在ではありません。
むしろ弱い存在だといえます。
例えばライオンと素手で闘って、人間が勝てるわけがありません。
もしかしたら、人間は水辺に生えている植物の一つでもある葦のように
弱い存在なのかもしれません。
葦は強い風が吹いたら、すぐ折れてしまいます。
人間も、そんな葦のように弱いかもしれないのです。
しかし、例えそれほど弱い存在であっても、人間は考えることができます。
他の動植物にはない「知性」を持っているのです。
人間は、この知性によって道具や機械を作り出し、
お互いに協力し合うことを学び、地球上に君臨する存在となったのです。
人間にしかない、この「考える」能力を、
幸せに生きていくために大いに役立てていくことが大切です。
何も大げさな話ではありません。
例えば人と人とは、つまらないことで言い争うことがあります。
「こんな言い争いは無駄だ。何の意味もない」ということに 気づいて解決策を考えることも、
知性の働きの一つなのです。
@B:
プラトンやアリストテレスの議論を全て読んでも、
示された物事にしっかりと判断を下し得なければ、我々は決して 哲学者とはならない。
byデカルト
書物を読めば、多くの知識を得ます。
しかし、その知識をそのまま自分の中に蓄えていても、あまり意味を持たないと思います。
得た知識に、「これは自分の仕事や生活に、このように活かせば役に立つかもしれない」
と自分なりの判断をすることが大切です。
そして実際にそれを試してみます。
意識をそのまま 蓄えるだけの人は、単に頭でっかちの物知りに終わってしまいます。
書物を読む時には、いつも。「どのようにすれば活かせるか」という意識を持つことです。
そうすれば、書物は幸福な人生を築く上で大いに役立ってくれるでしょう。
また仕事で成功する大きなヒントを得らるかもしれません。
人間関係を良くする気づきを得られることも考えられます。
趣味の充実に役立つこともあるでしょう。
いずれにしても、知識を丸飲みせず、「活用する」という検討することが、人生を豊かにします。
そのためには、書物に書いてあることを、自分なりに、自分の生活に照らし合わせてみることが必要になります。