本日の心理学・名言16902-3

A
人は天才に生まれるのではない。天才になるのだ。

by
ボーヴォワール
「私には 持って生まれた才能がない 。
だから成功することはできないだろう」と嘆く人がいます。

しかし、そんなことで嘆く必要などありません。
というのも、才能は必ずしも「持って生まれたもの」ではないからです。
才能は、むしろ、育てるものだと思います。
長い時間をかけて、能力を磨いていくものではないでしょうか。
つまり、コツコツと根気よく力と才能を育て、磨いていけば、
やがて、天才と呼ばれることになるかもしれないのです。

宮大工の世界で、天才と呼ばれる人がいました。
宮大工とは、古い寺院など 、日本の伝統的な建物を専門に作る大工のことです。
その人は中学校卒業してすぐに宮大工の世界に入りましたが、
当初はあまり手先が器用ではありませんでした。

そして、周りから「才能がない」とみなされていたといいます。
しかし、それでも彼は一生懸命に努力を続けたのです。
その結果、少しずつ技術が向上し、ついに天才と呼ばれるようになったのです。

このように、才能は、努力で伸ばせます。
能力を磨き続けて花開かせれば、大成功することも可能なのです。
「才能がない」などと嘆く前に、才能を育てる努力を始めることが大切です。

B
人間の運命は、人間の手中にある。

by
サルトル
よく「運命」といいます。
運命は、一般的には、「自分の意志を超越して、幸福や不幸を与える力」
という意味に捉えられています。

しかし、自分の人生をつくるのは自分自身にほかなりません。
「運命」にしても、実は、自分の意志を超越したものではなく、
分自身がつくり出していくものである、と考える哲学もあるのです。
それが20世紀にフランスのサルトルたちが提唱した実存主義です。
自分の運命を決めるのは自分自身であり、運命をつくり上げていくのも自分自身だ、
という考え方です。
すなわち、しっかりとした意志を持ち、ポジティブに行動することで、
素晴らしい運命がもたらされます。

一方で、自分の人生を大切にしなかったり、ネガティブでいい加減な行動ばかりしていると、
その人は、悲惨な運命に見舞われてしまうことになるでしょう。
どのような運命を生きているかは、自分で決めていくものなのです。
真面目に、誠実に努力を続けていく人が「悪い運命」をつくり上げていくことはありません。
その人は「良い運命」に恵まれるでしょう。
それを信じて生きて生きていくことが大切です。