本日の心理学・名言16896-1

A
激しい怒りを抱くうちは自己を制御していない。
全ての悪に対しては平静な抵抗が最高の勝利をおさめる。

by
カール・ヒルティ
怒りっぽい人は、決して幸せになりません。
いつも大きな欲求不満を抱え込み、イライラ、カリカリとした感情に自ら苦しんでいるからです。
また怒りっぽい人は、とかく周りの人たちから嫌われたり、軽蔑されたり、うっとうしいと思われがちです。
その事を 怒りっぽい人は、薄々感じとり、いっそう激しい怒りにとらわれていくことになります。

こういうことが、本人にとって幸福であるはずがないのです。
では、怒らないためには、どういう心がけが必要になるでしょうか。
怒らないためには、「自己を制御」する能力が大切になってきます。
自分自身の感情をコントロールする力のことです。
この「感情コントロール力」が劣っていると、ささいなことで、すぐ怒ってしまうのです。
感情コントロール力を高めていく方法の一つに、瞑想があります。
瞑想を日常の習慣にすると、脳の中で、感情のコントロール力をつかさどる部分が発達することがわかっています。
怒りを抑えるには、瞑想する習慣を持つと良いでしょう。

B
怒りの感情を抑えるには、他人が怒っている時、静かにそれを観察することである。

by
セネカ

怒らない人になれる方法が一つあります。
セネカが言うように、「怒っている人を、冷静に観察してみる」ことです。

身近にいる誰かが、ささいなことでカンカンに怒り出したとします。
そのような時に、怒る様子を冷静に観察してみるのです。

おそらくその人は、理性を失って取り乱しているはずです。
表情も一変し、目はつり上がり、唇(うちびる)はワナワナと震えるなど、
正視できない顔になっていると思います。

そのように、穏やかさを全く失った様子を見て、
「あこがれる。私も、あんな人になりたい」と思う人は、まず、いないでしょう。

ほとんどの人は、「あんなにみっともなく取り乱したくない!」と強く感じるに違いありません。
それが、自分自身が怒りたくなった時、怒りにブレーキをかけるきっかけになるのです。

以前に見た「怒っている人の様子」を思い出せば、
「 あんなにみっともなく取り乱したくない」という気持ちがよみがえってきます。

その思いが、怒りを抑えるのです。
そして、穏やかな心を取り戻してくれるのです。