本日の心理学・名言16878-3

A
真の苦労は人目につかない苦労である。

人目につく苦労は、虚栄心さえあれば楽にできる。
byロシュフーコー

優れた人ほど、苦労している姿を人前に見せることは少ないものです
例えばプロ野球で輝かしい成績を残したスター選手がいました
彼は現役時代苦しいトレーニングをしていることを
一般の人たちに見せようとは決してしませんでした

もちろんスターですからいつもテレビカメラに追いかけられていたのです
しかしそれでも苦しいトレーニングをしている姿は撮影されませんでした

苦労している姿を見せないのがプロである。華麗にプレしてお客さんを喜ばせるのがプロの使命である
という哲学が彼にはあったのです

これは、このスター選手が優れている証の一つだと思います
優れた人は苦しいことがあっても苦しんでいる姿を見せることなく
孤独の中で頑張っているものなのです

逆に言えば自分が苦しんでいる姿を進んで人目にさらそうとする人は
虚栄心からそうしているに過ぎないと言えるのかもしれません

私はこんなに多くの苦労をしているのだということを見せることで
尊敬されたいと思っている人もいるのではないでしょうか

それはいわば虚栄心から出る見せかけの苦労にすぎないのです

しかしこのような見せかけの苦労は、
結局は尊敬されることも
大きく実ることもないと思います

*虚栄心:自分を実質以上に見せようと、みえを張りたがる心。

B
我々の苦悩の中で 最も歓迎できないのは、自分の存在を軽蔑することだ。
byモンテーニュ

人間は誰でも何かしらの悩みをもって生きています
仕事家族人間関係お金健康将来のことなど数えればきりがないでしょう
そのような悩みに日々、直面しながら暮らしているのが人生だと思います

しかしその悩みが自己嫌悪自己否定の方向に走ってしまう人もいます
こんなことで思い悩んでいるなんて私はなんて小さな人間なんだろう
心が弱いからうじうじ思い悩んでばかりいるんだといった具合です

しかしそのように自分の存在を軽蔑するのは決して賢明なことではないと思います
自信を失って頑張っていこうという意欲を失うことになるからです

悩む自分をみずから軽蔑することなどないのです

自己嫌悪やは自己否定の方向へ向かわないコツの一つに、
「その悩みを乗り越えた時の喜びを想像してみる」ことがあります。

もう一つのコツに、「思い悩むのは誠実に生きている証だ」と考えることも挙げられるでしょう 。
この二つのコツを使えば、いつ でも自信と誇りを持って生きていけると思います。